読解力はどの教科でも使う大事な力です。
例えば、読解力がなければ、算数の文章問題で問題の内容を正しく理解することができません。
では、読解力はどのように高めればよいでしょうか?
今回は読解力を高める(つける)ための超基本的なことについて書いていきます。
目次
文章を読むだけではダメ!
読解力を付けさせたい!と思った時に、まず考えることは、
「文章を読ませること」
だと思います。
ですが、これはダメです。
文章を読むだけで読解力が付くのであれば、
世の中の小学生はみんな読解力が付いているはず
ですよね。
でも、多くの小学生は読解力がなくて困っている。
だから、文章を読むだけでは読解力はつきません!
まずはこれを覚えておいてください。
意味調べをする
では、どんなことをすれば読解力が付くのでしょか?
まず、読解力とはどんな力(ちから)か説明すると、
読解力=読んで理解する力
です。
もう少し詳しくすると、
書かれている文章を読んで、その場面や質問内容を正しく理解する力
のことです。
では、文章は何が組み合わさってできているでしょうか?
答えは、単語です。
いくつかの単語が組み合わさって、文章ができているわけです。
ということは、
文章を読んで正しく内容を理解するには、単語の意味を正しく理解する必要があるというわけです!
英語の勉強でも、単語を覚えますよね。
それと同じです。
日本語の文章でも、しっかり単語について勉強しましょう!
じゃあ、日本語の単語の勉強をどうやってやればよいのか?
それは、「意味調べ」という方法です。
多くの方は、小学生の時に「意味調べ」をやったことがあると思います。
文章を読んで分からない言葉を調べるやつです!
それを繰り返し行うことで、読解力を高めることができます!
「よし!じゃあ、今日から子どもに意味調べをやらせよう!」
と思った方、ちょっと待ってください。
意味調べをする時に、超大事なことがあります。
次にそれを説明していきますね。
子どもだけで意味調べをやらせるのはNG!
では、意味調べをする時のNG行動をお伝えします。
それは、
子どもだけで意味調べをやらせること
です!
え?なんで?!と思った方のために、説明していきます。
例えば、
「全てのこん虫に共通していることは~」
この文章を意味調べさせるとします。
その時、子どもだけでやらせると、
①意味の分からない言葉はないから、調べる言葉はなし
②「共通」だけ調べる
このどちらかになると思います。
でも、子どもって全く分からない言葉しか調べない傾向があります。
今回の文章の
「全てのこん虫に共通していることは~」
だと、
「全て」
という言葉の意味を実は知らないのに、意味調べをしない子どもが多いです。
このような言葉は多くの文章で出てくるので、なんとなく意味を知っているつもりになるようです。
では、どのように「意味調べ」をさせるとよいのか、次で説明していきます。
大人が意味の最終確認をする
意味調べの手順は次のようにやるのがオススメです。
①子どもに文章を読ませて、意味の分からない言葉を四角で囲ませる
②四角で囲んでいない言葉の意味が分かっているか大人が口頭で確認し、分からない言葉だった場合は四角で囲む
③国語辞典を使って意味調べをさせる。
④国語辞典に載っていなかった言葉は、大人が意味を分かりやすく教える。
⑤調べても意味が分かりにくいものは、大人がかみ砕いて説明する・画像で教えるなど、子どもが理解できるようにする
具体的に伝えるために、先程の例文を使って会話形式で説明します。
①大人:「全てのこん虫に共通していることは~」の文の中で意味の分からない言葉は四角で囲ってね。
→子ども:【共通】を四角で囲っている
②大人:「じゃあ、【全て】、【こん虫】って意味分かる?」
→子ども:「【こん虫】は虫のこと。【全て】は、、、う~ん。。。」
→大人:「じゃあ、【全て】も四角で囲んでおこう。」
③大人:「よし、じゃあ、【共通】と【全て】を国語辞典使って意味を調べて。」
(④、⑤は今回の言葉ではないため省略)
このような方法で意味調べをさせてください。
文章の内容を想像させる
読解力を高める(つける)ための超基本的なことは「意味調べ」だとお伝えしてきましたが、
最後に、意味調べ以外の方法も紹介したいと思います。
それは、「文章の内容を想像させる」ことです。
想像できるようになると、文章の内容を画像で考えることができるので、理解度が高まるというわけです。
ですが、この力を身に付けるにはかなりの手間と時間が掛かります。
では、どんなことをすればこの力が身につくのでしょうか?
それは、
文章の内容を絵に描かせる
ことです!
絵は下手で構いません!
子どもには「下手でいいから、早さを意識して絵を描いてみて」と伝えましょう。
そして、取り組ませる時に気をつけなければいけないことは、
短い文章でやらせる
ということです。
長い文章だと大人でも描くことが難しいですよね。
なので、大人が短い文章を考えてあげるのが良いです。
これを繰り返すことで、長い文章になっても、頭の中で文章の内容を想像することができるようになります!
終わりに
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。
小学生の読解力を高める(つける)のは、簡単にはできません。
時間が掛かることを忘れずに、
子どもが嫌にならないように、優しく丁寧に教えてあげてください。
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この記事は「できる子ども育成塾」の塾長が書いています。
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