小学6年生の算数で「拡大図と縮図」という単元があります。
「拡大図と縮図」の単元、始めは図形を拡大したり、縮小したりの勉強なので簡単なのですが、
「縮図の利用」という地図などの実際の距離を計算する勉強になったとたんに、分からなくなる小学生が多くいます。
「縮図の利用」の勉強は、縮図を使って、地図の実際の長さを求め方を考える単元です。
ここで「縮尺」という言葉を学びます。
この縮図の求め方を今回は説明していきます。
目次
縮図の求め方-地図などで実際の距離を計算する問題
【問題】
ABの実際の距離は300mです。この実際の距離を縮図の地図で3cmに表しています。
BCは縮図の地図で4cmになっています。BCの実際の距離は何mですか?
まずは、このような簡単な問題が学校の教科書では出てきますので、この簡単な問題を解けるようにしましょう。
このような、地図などで実際の距離を計算する問題をスラスラ解く手順は4つあります。
【解き方の手順①】単位をそろえる
ABの実際の距離は300m
ABの地図上での長さは3cm
このままだと単位がそろっていないので、計算がやりにくいです。
ですので、まずは単位をそろえましょう。
ここでこういう小学生がいます。
単位の直し方が分からない!
単位の直し方が分からない子どもには、分かるところから分解して教えます。
ほとんどの小学生は、これなら知っているはずです。
1m=100cm
さすがにこれを覚えていないとマズイです。
これを使って、このように教えていきます。
1m=100cm
10m=1000cm
100m=10000cm
300m=30000cm
つまり、30000cmを3cmに縮めていることが分かります。
【解き方の手順②】どのくらい縮めているのか計算する(縮尺)
次は、どのくらい縮めているのか(縮尺)計算しましょう。
計算のやり方は、
3cm→30000cm にしている
つまり、3×□=30000
30000÷3=□
ちなみに、3×□=30000 から 30000÷3=□ の式を求めることを子どもができない場合は、
簡単な問題を例題にして考えさせてあげましょう。
例えば、「2×□=16 この□に入る数はいくつ?」
と聞きます。
すると子どもは、「これは簡単!8だよ!」
と答えます。
そうしたら、「正解!じゃあ、2と16を使うと、どうやって8が出せるの?」
と聞きます。
こうなると、「16÷2=8 で出せる!」
と言いますので、
「じゃあ、2×□=16 16÷2=□ だから、3×□=30000 30000÷3=□ になるよね。」
と教えれば、ほとんどの子が理解できます。
30000÷3=10000
になりますね。
【解き方の手順③】BCの長さにあてはめて計算する
AB 3cm→30000cm
BC 4cm→?cm
②で求めた縮尺を使うと、
AB 3×10000=30000
BC 4×10000=40000
つまり、BCの実際の長さは、40000cmになるわけです。
【解き方の手順④】単位をmに直す
答え 40000cm
じゃあ、だめですよね。
だって、何mですか?と聞かれているのですから、cmをmに直さないといけません。
この時も、単位の直し方が分からない子どもには、分かるところから分解して教えましょう。
100cm=1m
1000cm=10m
10000cm=100m
40000cm=400m
答え 400m
まとめ
- 単位をそろえる
- どのくらい縮めているのか計算する(縮尺を求める)
- 求めたい長さに②をあてはめる
- 単位を直す
動画でも詳しく説明しています(YouTube)
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