計算はできるけど、文章問題になるとできない。
こんな小学生が多くいます。
私も小学校の先生をしていた頃、そのような小学生をたくさん見てきました。
なぜ、計算ができても文章問題はできないのでしょうか?
私が小学校の先生をしていたころから、ずっとこのことを考えていました。
その理由がたくさんの小学生を教えていくうちに分かるようになりました。
ここでは、文章問題が苦手な小学生のために、
文章問題が苦手な理由と文章問題から式を導くまでのわかりやすい方法をお伝えします。
目次
【文章問題が苦手な理由】小学生は勉強している単元名に影響される
小学生が文章問題が苦手な理由
それは、小学生は勉強している単元名に影響されるからです。
4年生の「わり算」を例にお話しします。
学校で「わり算」を勉強していると、小学生はその時出てきた文章問題は「わり算」で解けると思いがちです。
「とにかく【わり算】でやれば、できるんでしょ。」
子どもは心の中で、こう思っています。
確かに、だいたいの文章問題は「わり算」で解けるようになっています。
しかし、中には「わり算」ではなく、「かけ算」で解く文章問題も出てきます。
そういう時に、きちんと文章問題の内容を理解していないと、解くことができません。
【文章問題が苦手な小学生のための教え方】文章問題の内容を絵に描かせる
文章問題が苦手な小学生への教え方は、
文章問題の内容を絵に描かせることです
この時の絵の上手さは関係ありませんので、ご安心ください。
絵はヘタでOK!
とにかく絵を描かせましょう!
なぜ、文章問題の内容を絵に描くのが良いのかというと、
文章問題を絵に描くことで、問題文の内容をイメージしやすくなり、式を求めやすくなるからです!
また、文章問題を絵に描かせることで、どこが分かっていて、どこが分かっていないのか確かめることもできます。
【実践編】4年生の「わり算」の実際の文章問題
では、文章問題が苦手な小学生のために、実際に文章問題にチャレンジしてみましょう。
今回は、4年生の「わり算」の文章問題を解いていきます。
4年生の「わり算」の文章問題で、このような問題があります。
【問題】
子どものキリンの身長は180cmで、親のキリンの身長は、子どものキリンの身長の3倍です。親のキリンの身長は何cmですか?
この文章問題は「わり算」の勉強で出てくる文章問題なので、多くの小学生は「わり算」で解けると思い込みます。
なので、よくある間違えは、
180÷3=60 答え60cm
ってだいたいの子は書きます。
でも、違いますよね。まず、大人のキリンが60cm訳がない。(笑)
でも、そんなこと子どもは気付きません!
こうならないために、文章問題を絵に描かせましょう。
実際にこの文章問題の内容を絵を描いてみました!
こんなヘタな絵でOKです!
「これキリン?」って、笑わないでくださいね。(笑)
このように文章問題の内容を絵に描くことで、式を導くことができます。
子どものキリンが180cm
親のキリンは ?cm
子どものキリンの身長の3倍が親のキリンの身長なので、
と、絵に描いたとおりに式を書けばよいので、
180×3=540 答え540cm
このように、「わり算」の単元で出てくる文章問題なのに、かけ算で答えを求める文章問題も出てきます。
このような文章問題の時に、文章問題を絵に描く方法が有効になります。
初めは、大人が教えながら絵を描かせれば、そのうち子ども一人で出来るようになります。
ちなみに、「できる子ども育成塾」に通っている小学生には、繰り返し取り組ませているので、
このように、文章問題の内容を一人で絵に描いて、式を導くことができます。
ちなみにこの絵は、犬を描いています。このくらいサクッと描いて構いません。
まとめ
- 小学生は勉強している単元名に影響されるから文章問題が苦手
- 文章問題が苦手な小学生への教え方は、文書問題を絵に描かせる
- 文章問題を絵に描くと、文章問題の場面をイメージしやすくなる
- 絵はヘタでOK!
- 絵から式を導く
文章問題が苦手な小学生のための教え方動画
ここまで、文章問題が苦手な小学生のために、文章問題の教え方について書いてきましたが、
文章を読んでもよく分からないという人のために、動画を用意しました。
ぜひ、ご覧ください。
【大人気】塾長のYouTubeチャンネル『慶太の学校』
この記事は「できる子ども育成塾」の塾長が書いています。
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