小数のかけ算の筆算の時の小数点の位置

小数のかけ算をやると、子どもからこんな質問が絶対に出ます。

「先生、小数はどこにつけるんでしたっけ?」

小数のたし算と小数のかけ算でごっちゃになってしまうみたいです。

たし算の時はこう!かけ算の時はこう!ではダメです。

ちゃんと理由を教えれば、子どももできるようになります。

目次

小数のかけ算の筆算は整数に直して計算している

計算をする前に、まずはこれを覚えてください。

小数のかけ算の筆算は、

小数を整数に直して計算している

これを知らないと、この後の説明が意味不明になってしまいます。

では、5.7×3.2 で説明していきます。

両方とも整数に直すには、それぞれ10倍する。

【5.7×10=57】 【3.2×10=32】

そうすると、57×32になります。

57×32=1824

でもこのままではいけません。

もともと5.7×3.2だったので、

整数にした分を戻さないといけません。

それぞれ10倍したので、合計100倍(×100)したことになります。

なので、答えに÷100をすれば、元に戻せます。

1824÷100=18.24

これが答えになります。

整数に直す方法を筆算でも使っている

学校で教わる筆算も、この小数を整数に直す方法を使っているのです。

筆算をやるときの手順は、

①筆算を書く

②小数点を右に動かす(これはそれぞれ10倍していることと同じ)

③計算して答えを出す

④小数点を動かした分だけ、答えの小数点を左に動かす(÷100していることと同じ)

このように、なぜそのような計算になるか教えてあげれば、

「どこに小数点付けるんだっけ?」という疑問は減るはずです。

ぜひ参考にしてください。

こちらの動画を見ていただくと、より今回の内容が分かると思います。

【大人気】塾長のYouTubeチャンネル『慶太の学校』

できる子ども育成塾の塾長が運営しているYouTubeチャンネル

この記事は「できる子ども育成塾」の塾長が書いています。
できる子ども育成塾は、江戸川区小岩にある元小学校教師が教える個別指導塾です。

入塾について、その他のご質問などは、下のお問合せフォームよりお送りください。
お電話でのお問い合わせをご希望の方は、こちらにご連絡ください。
080-7278-1025


    この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます

    1. 四捨五入して【上から1桁(2桁)の概数】にするやり方

    2. 【4年生】計算のきまり

    3. 小学生向け-逆算のやり方【引き算】□を求める計算

    4. 【距離と道のりの違い・意味】小学3年生算数の問題で出てくる

    5. 算数の文章問題が苦手な小学生のための教え方-動画説明あり

    6. 【縮図の求め方-小6】地図などで実際の距離を計算する方法

    7. 小数の割り算の筆算-教え方・やり方-なぜ小数を動かすのか

    8. 小学生向け-逆算のやり方【足し算】□を求める計算

    9. なぜ平行四辺形の面積は【底辺×高さ】なのか?

    10. 【速さ(時間)-小6】分数で表されている時間の直し方

    11. 【11×109】工夫して計算 4・5・6年生

    12. 【小5算数】単位量あたりの大きさ(人口密度)どちらが混んでい…