小5の算数で人口密度などの混み具合を求める単元があります。
この単元は、求め方がいくつかあるので、子どもの理解しやすい方法を教えてあげるのがポイントです。
今回は、2つの考え方を紹介していきます。
目次
問題
どちらが混んでいるでしょうか?
A 450㎡に36人
B 520㎡に40人
この問題を一瞬で分かる人はほとんどいないと思います。
なぜなら、㎡も人も数字が同じじゃないからです。
もし、
A 200㎡に30人
B 300㎡に30人
だったら、Aの方が混んでいると分かりますよね。
つまり、㎡か人のどちらかの数字をそろえてあげると、簡単に求めることができるというわけです。
考え方
考え方は2通りあります。
① 人数をそろえる
② 1㎡あたりの人数を調べる(1㎡に面積をそろえる)
考え方① 人数をそろえる
人数をそろえるには、最小公倍数を求めることができないと難しいです。
最小公倍数の求め方を忘れてしまった方は、YouTubeで【最小公倍数を簡単に求める方法】の動画をアップしていますので、こちらをご覧ください。
さて、具体的なやり方です。
問題を確認すると、
A 450㎡に36人
B 520㎡に40人
でしたよね。
今回は人数をそろえる方法なので、
A 36人
B 40人
を同じ数にそろえる。つまり、36と40の最小公倍数を見つけるというわけです。
36と40の最小公倍数は360
A 36×10=360
B 40×9=360
なので、面積(㎡)にも同じ数をかけます。
A 450㎡×10=4500㎡
B 520㎡×9=4680㎡
今まで計算したものを見やすくまとめると、
A 4500㎡に360人
B 4680㎡に360人
人数は同じなので、面積(㎡)が狭い方が混んでいるということになるので、
答え Aの方が混んでいる
ということになります。
考え方② 1㎡あたりの人数を調べる(1㎡に面積をそろえる)
ここで超重要なポイント!
子どもは【面積】という言葉は日常で使っていない(見ていない)ので、馴染みがありません。
だから、面積を【マス】という言葉に置き換えて説明してみてください。
1㎡に何人いるか
より
1マスに何人いるか
の方が子どもは理解することができます!
例えば、
10㎡に20人→1㎡に何人?
を
10マスに20人→1マスに何人?
と聞くと、
1マスに2人!とすぐに答えます。
式は?と聞くと、1マス2人と分かっているので、
20÷10=2
と簡単に式を考えさせることができます。
人数÷マス=1マスの人数
という式が分かったところで、実際の問題に置き換えて考えさせます。
A 450マスに36人
式 36÷450=0.08
B 520マスに40人
式 40÷520=0.07
A 1マスに0.08人
B 1マスに0.07人
人数が多い方が混んでいるので、
答え Aの方が混んでいる
ということになります。
まとめ
① 人数をそろえる
最小公倍数を使って、人数をそろえる→面積が狭い方が混んでいる
② 1㎡あたりの人数を調べる(1㎡に面積をそろえる)
面積をマスとして考えさせて、1マスにそろえる→人数が多い方が混んでいる
この単元をもっと詳しく知りたい方は、こちらの動画をご覧ください↓
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この記事は「できる子ども育成塾」の塾長が書いています。
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